バリ島は小さいので、ツーリングという程大層なものではなく、
ごく軽いバイク遊びというところです。
最初はジャワのボロブドゥルまで走るという雄大なツーリングを計画していたのですが、
バリ島のレンタバイクは車検証がバリ島内のみ有効のやつがほとんどで、
バイクごとジャワに渡れなかった為、バリ内をのんびり走るうち、
すっかりバリ島にハマッてしまいました。しゃかりきになって走るよりも、
こういうのが俺には向いてるのかな。
バリ島のレンタバイク
レンタバイク屋は結構あちこちにあります。
とりわけクタのレギャンビーチ通りを１００ｍ歩けば、
レンタバイク屋を３軒は見つけることができます。
レンタル料金は私の場合保険込みで１週間借りて１日７０００ルピア程度でした。
この料金は地元の人に聞くと、まあ高くもなく安くもない、ほどほどの値段だそうです。
その他、５０米ドル（！）程度で盗難保険もオプションですが、私はこれはパスしました。
私の借りたバイクは、なんと私の家の鍵でもエンジンがかかってしまうというものでしたが、
別に盗まれもせず大丈夫でした。
バイクは圧倒的に日本製が多く、私のはヤマハのＤＴ１００でした。
１２５cc以上のバイクはあまり見かけませんし、
大型バイクで走りを楽しめるところもそうありません。
やはり小型が向いてるように思います。バリでは幹線道路はほとんど舗装されていますが、
私はオフロード車にしました。また、私は海外ツーリングをするときはいつもそうですが、
日本から修理用の工具一式と、ヘルメットを持って行きました。
メットはレンタバイク屋で借りる事もできますが、あまりいい品質のものは期待できません。
また、インドネシアでは多くの物価が未定で、ノリ一発で決めることが多いのですが、
レギャンのレンタバイク屋やコテッジは意外とフィックスしています
（名刺やカタログに料金が印刷されてる場合が多い）。
それ以外では、日本人とみると法外な値段をふっかて来る場合も多々あります。
ガス屋さんも、ちゃんとした店ではリッター４５０ルピアくらいでフィックスしてましたが、
バリでも田舎に行くとガス屋がなく、普通のバイク屋でガソリンを扱っていて、
そこでは５００から５５０ルピアくらいしました。
もちろん初めは１０００ルピア位に言ってきますので、わいのわいのと値切りましょう。
２ストオイルははっきり覚えてませんが、５００ｃｃで１０００ルピア位だったかな。
後、バリでは国際免許証が必要です。道路地図は地元で買うのがいいでしょう。
レギャンの北側のガス屋さん付近に、地図売りが出没していました。
注意事項
デンパサールやクタでは一方通行は多い交通量は多いでなかなか大変ですね。
田舎に行くと動物、特に鶏がよく走って来るバイクの前を横切るので注意しましょう。
一度えらい不細工なウリンボをはねそうになりましたが、これは黒豚の子供でした。
猿も多い！セリリット付近の名もないヒンドゥー寺院で葡萄を食べていたら、
隣に猿がきてちょこんと座り、私が手にしてる葡萄を一緒に食いはじめました。
しかもこいつは、私が１粒食う間に１０粒も食うんです！わー俺が買ったんだぞー。
気をつけなければいけないのは日差しの強さで、長袖シャツを着た方がいいでしょう。
私は半日だけＴシャツで走って両腕が水ぶくれだらけになりました。
今もシミがちょっと残っています。
物価
コーラが４５０から５００ルピアくらい、お茶はワルンで１００ルピア位かな。
ヌガラでボールペンを２５０ルピアで買った時も、
アムラプラで蚊取り線香を４００ルピアで買ったときも、店の女の子はくすくす笑っていました。
どうもぼられたようです。いずれも女の子はすごいきれいだったので、つい油断してしまいました。
気を付けましょう。買物は戦いです。
宿屋
ロスメンというコテッジはバリにはいたるところにあり、まず安全なようです。
一泊３０００から８０００ルピア位。蚊や毒虫はあまりいず大抵清潔ですが、
安いところにはヤモリがいっぱいいます。ヤモリがいるからこそ虫がいないのでしょうね。
もっとも部屋の中には入って来ませんし、別に人間には悪さはしませんが、
でっかいのでちょっとびっくり。ヌガラの３０００ルピアのロスメンでは、
電灯の回りに２０ｃｍくらいの丸々太ったヤモリが６匹も陣取っていました。
シンガラジャには堂々３０ｃｍのが、のっしのっしと歩いていて仰天しましたが、
良く見ると結構かわいい。もちろん普通の日本人観光客が泊まるようなホテル
（インドネシア人から見れば超高級ホテル）にはヤモリはいないようですから、
この記事を読んでる女性達も気味悪がる必要はありません。
言葉
英語は通じる人には通じるという程度でしょう。でも日本人よりはうまいな。
日本語を勉強してる人も多いですよ。日本で働きたいが働き口を世話してくれ、
などと純情そうな少年に言われて困ったりもしました。
シンガラジャの海で日本語を勉強してる２９歳の人妻といっしょに泳いだりもしました。へへ。
映画とかだとすぐに二人は越えてはならない一線を越えてしまったりするんですが、
おかにあがるとそこに彼女のガキが待っていて、さっぱりでした。
食べ物
ウブドゥ等のメジャーな観光地の、
外人観光客向けのレストランとかでは目茶目茶おいしいです。私はガドガドが好物。
あと名前は忘れたけどブタの串焼きとか。まあまあ安いし栄養もたっぷり。
しかしやはりツーリングライダーならワルン（大衆食堂）でも大いに食べるべきでしょう。
ここにはとてもおいしくてとてもとても安いものや、なんだかよく判らないもの、
目をつぶって食べなければならないものなど、いろいろあって楽しいです。
おなかをこわすリスクは負わなきゃなりませんが、ライダーですからね。果物もおいしいよ。
人々
人々は中々フレンドリーで、田舎で飯をくってれば子供達がいっぱい集まってきたり、
夜にはロスメンのバンガローに若いの（ヤローばっか）が集まったりして盛り上がりました。
フルヘルで走っていても、道端の子供達はめざとくハローと声をかけて来ます。
ピースサイン出しまくり。
フライト
フライトはガルーダインドネシア航空で、名古屋発成田帰りになりましたが、
行きは名古屋の団体客の中の席で、こいつらはデンパサール空港に着陸すると一斉に拍手しました。
帰りは隣に座ったおっさんの靴下がどえらく臭い。私のひとつ後ろの席にやはり３０位の男性が、
その隣に２５位の女性が座っていて、フライトの間にすっかり仲良くなり、いい雰囲気。
私は隣のおっさんの靴下が臭い。えらい違いやないのー！
