ガスリーズ（０３・２３４・２６６８）通しで日本から予約可。
オークランドで元８耐レーサーのグレアム・クロスビー氏がバイク屋を経営していて、
そこでバイクが借りられる。私はホンダのＣＢＸ４００Ｆを借りた。
南島などに行くとバイク屋、ガス屋はおろか、人家そのものがあまりないので、
丈夫で修理しやすい日本車で、航行距離の長い単車を選ぶのがいいんじゃないかなあ。
ただ、残念だったのはこのＣＢＸにはモリワキのチェンバーが付いていて、
これがけたたましい騒音を出し、羊の群れの近くを通れば羊が驚いて逃げてしまうという、
大変な迷惑ぼんずだった事です。全土が過疎地みたいなものですからまだしも、
これが日本なら族と間違われかねない。
走路
（北島）オークランド->ハミルトン->（南島）ピクトン->
グレイマウス->フェアライ->クイーンズタウン->テアナウ->クライストチャーチ->
（北島）ウェリントン->ロトルア->オークランド。極めて快適。
体感気温はＧＷ中の東北地方程度で、ツーリングには少々寒く、持ってる服は全部着込んで、
さらに南島でトレーナーを一枚買い足しました。
交通事情
極めて良好。混むのはオークランドなど大都市周辺のみで、道路状態もいい。
地元の車の走りかたは北海道のそれのようです。町と町の間ではビュンビュン飛ばして、
町にはいると極端にスピードを落しています。特に北島は、雰囲気も北海道に近くて走り易い。
一方南島は北島よりさらに人口密度が低く、自然の中を快適に走れます。
法規は大体日本と同じ。違う点は交差点での左折で、
トイメンに右折車があった場合はそっちが優先です。
ガス屋は土日でも営業しています。が総じて過疎地ばかりなので、早めに給油しましょう。
バイク屋はヤマハが多かったような気がする。
宿泊事情
ＹＨが極めて多い。少々の田舎町にもある。
宿泊料は日本円で千円位（当時、１ニュージーランドドルが８０円位だったから、
今はもっと安いかも）。食事なしで、台所は使わせてもらえる。
Ｂ＆Ｂなら朝食月で２千数百円、モーテルだと３千円以上。
モーテルもいたるところにあるので、宿泊の心配は予約なしでも皆無に近いと言えよう。
ＹＨには女の子が大勢泊まっていて、嬉しい。
ニュージーランド人
白人はお節介な程に親切です。地図を見ながら考え込んでいるだけで、
May Ihelp you? とか言っていろいろ教えてくれます。
マオリは一見無愛想で恐そうですが、こちらから話かけると優しい。
マイルス顔は恐い
ロトルアの夜、人っ子一人いないストリートで、マオリ数人に取り囲まれた。
うち一人はマイルス・デイビスのような悪人面で、雲つくような大男。
びびりまくっていると彼は言った。「あなたは、ジーザスを信じますか？」
唯一最大のトラブル
クィーンズタウンからテアナウへ向かう途中、この日は雨上がりで、
いい気分で走っていたらコーナーのアスファルト上に湿った土が浮いていて見事に転倒。
ヘッドライトとハンドルがひんまがってしまった。
通りかかった４輪のおじさんが助けてくれた事もあって、ハンドルだけ直して走りはじめたが、
１キロも行かない内にプスプスとエンスト。原因を調べていると、
またまた通りかかった別の４輪のおじさんが、奥さんを車に待たせたまま修理を手伝ってくれる。
なんて親切なんだ。かいあって故障も直る。地球は善意で溢れているのであります。
ありがたい事です。
雑感
私にとっては始めての海外ツーリングだったので緊張しましたが、
今にして思えば最も楽なツーリングでした。まあ、北海道のようなつもりで走れます。
日本を半周程度ツーリングした経験のある人なら、問題なく走れるんじゃないかなあ。
残念だったのは私は当時英語がド下手で、実は今でも下手なんですけど、
ある程度英語が出来たらもっともっと楽しかっただろうに、と思います。
