蒜山

B級グルメで有名なひるぜん焼きそばを食べに蒜山に行こう、せっかくだから蒜山にも登ろうと、ついに山歩きが「ついで」になってしまった。でもちょうどこの時期はカタクリの花が咲いていていい塩梅。上蒜山登山口から上蒜山に登り、中蒜山まで足を延ばすピストン・コース。岡山県真庭市。


淡い色の植生	上蒜山から中蒜山	カタクリの花

朝5時に和歌山を出て、松原、吹田経由で蒜山を目指す。上蒜山登山口は蒜山ICをおりて真っ直ぐ進み、 Wood Paoというレストランの手前を左折すれば簡単に見つける事が出来る。広い駐車場には9時20分に到着、天気は予報通り晴れ。まわりに広がる森は淡い黄緑色で、植生が我々の見知ったそれとは随分異なり、大げさにいえば欧州かどこかに来たような気分になる。羊の鳴き声も聞こえて気分爽快。

登山道は明るい自然林の中、尾根道を真っ直ぐ上蒜山に通じている。何となく蒜山とはのってりした山だと思っていたのだが、それなりに登りはある。やがて左手奥に大山らしき山影が見える。八合目を過ぎた頃から道端にカタクリの花が増えてきて大喜び。数人のハイカー、小学生の大団体とすれ違い、 11時30分に上蒜山1202mに到着。展望は無い。2000年版の昭文社の地図ではピークがすこし大山側に入ったところで1199.7mとなっているので、左手に分け入ってみるがこれが深南部並みの薮。1199.7mの点には三角点があるだけでやはり展望は無いので、直ぐに引き返し、1202m点の木陰で一本立てる。


中蒜山から上蒜山	白カタクリ！

休憩後、中蒜山に向う。なだらかな尾根道を期待していたのだが、一回コルにどんと降りなければならない。結構急坂で足元が滑るし、鎖の補助もそここに付いている程だ。すれ違ったハイカーから、中蒜への登りで一輪、白いカタクリが咲いている事を教えて貰う。見逃さないように気を付けて登って無事発見。

中蒜山には12時46分に着いた。真下にパステル画のような淡い色彩の蒜山高原が一望できる。黄砂のせいか霞んで、写真には綺麗に撮れないが、目で見るには充分だ。30分ほど昼食休憩ののち、来た道を引き返す。上蒜への登り返しでちょっと腿の筋肉が張ったものの、概ね順調に14時10分上蒜、そして16時には駐車場に戻る。

麓でジャージー牛乳を飲み、ヨーグルトを食べソフトクリームを食べ、国民休暇村で湯を使い、小さな食堂で待望のひるぜん焼きそばをいただいた我々は道の駅で車中泊、翌朝は中国自動車道の津山へ向うのだった（つづく）。