７０年代サンフラのゲイ公民権活動家、ハーヴィー・ミルクの映画。そんな人知らなかったが、
実話だそうだ。さてガス・ヴァン・サント、僕が好きだった「ジェリー」「エレファント」
「ラスト・デイズ」からは別人のようにタッチが変わっている。「パラノイド・パーク」
はカメラマンの選定を間違えただけと思ったのだが、意図的にタッチを変えたようだ。
ブツ切りの手持ちで、僕は前のほうが好きだったが、確立した場に安住せず、
新境地を求めるという姿勢は評価したい。物語的にはゲイと言うマイノリティが、
持前のカリスマ性、演説のうまさ、スローガンの効果的な使い方で市会議員に当選すると言うもので、
誰しもつい最近の合衆国大統領選挙を思い出すだろう。